2015年03月07日

社員旅行つづき ー被災地視察ー

社員旅行日記が1日目でパタッと止んでしまいまして
4年目の東日本大震災の3月11日を迎えましたこともあり、
途中まで書きかけていた日記を再開します。

1日目のブログはこちら。

2日目。
朝目が覚めてホテルの窓の外から外の景色を見る。
昨日は暗くなってから気仙沼に着いたこともあり周りがどうなっているのか
改めて見ようとカーテンを開け外の景色を見ました。

IMG_5354.JPG
漁港は既に活気が出ています。
しかし、まだ周りは舗装道路の工事をしている最中であり、
少し遠くに目をやれば住居があったであろう土地は
土だけの風景でした。
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これが3年半近く経った気仙沼の現状なのだと思い知らされました。

この日は村山さんが車を借りてきてくれたので
社員一同車に乗り込み被災地を視察です。

まずは気仙沼の街並みを見つつ、岩手県は陸前高田方面へ。
リアス式海岸沿いの道路は山と海沿いの高低差があり、
峠と集落の繰り返しで、山に入ったかと思うとまた下ってそこに集落が存在します。
かつては漁村があったであろう入江には広々と草むらが存在していました。
こんな広い草むらがあるのかと思うと崩れた堤防に家が存在していたであろう
コンクリートの基礎だけが草むらの中から垣間見えます。
あったはずの漁村が全て流されてしまったのでしょう…。

高低差があるので、ほんの少しの高低差で助かった家と流された家が存在していました。
そして山側では新たな宅地を造るために山が切り崩されていて、
最近では広島の土砂災害もありましたが、海沿いも怖いけど
木を伐採して宅地を造ってこちらが本当に安全なのか…
そして山を守っていた木々がこれだけ切り倒されてしまって大丈夫なのか…。

かといって人が住む場所を確保しなくてはならないという矛盾が存在しているのだと
陸前高田までの道中でもそういう箇所が多数ありました。

そして国道沿いは多くのダンプが行き交います。
この物流があるからこそ復旧が進むのだけど、過積載も問題になっているのだとか。
警察が取り締まっているということも車中で村山さんからの説明。
燃料高騰で少しでも燃料を節約して多くの土を運びたいのに
安全面も気にしなくてはならないというここでも矛盾。
確かに過積載の車のブレーキが効かずに対向車線を走っていて巻き込まれるのも怖いですけども…。

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そしてしばらくして山からパイプが道路をまたいで、道路じゃない大きな橋が見えてきました。
ここが陸前高田だと聞くまでどこの一大工業地帯?とそう思ってしまうくらいに
パイプがあちこちに張り巡らされています。
できるだけトラックを使わずに山から削り出した土を被災地へ盛り土として運ぶかという
効率化を考えた設備だと説明。
海沿いにも重機がそそり立ち、一面に盛り土が存在します。
テレビでも有名になった奇跡の一本松も見えます。
瓦礫で埋め尽くされて、船なども陸に打ち上げられた映像が記憶にありましたが
そういった物も全て取り除かれていて、建物もほとんど残っておらず
広々とした土地が道路よりも高く土が盛られている風景とパイプの設備がしばらく続きます。
唯一残っている建物が5階建てのマンションの4階までが窓ガラスも手すりも激しく破壊されていてここにこの高さの津波が来ていたということを示していました。

茶色の土が盛られた風景からようやく緑が見えてきて、お店も出て来たところで元来た道を折り返します。
そして進路を変え、防潮堤のある海岸沿いに。
堤防が崩されたところに大きな土のうがいくつも並んでいるところで車を停めました。

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コンクリートの基礎が残っていてここにもかつては住居があったのでしょう。
全て流されていて雑草で覆われた海と山に挟まれたところ。
堤防も崩されたまま、まだこの辺りは復興が後回しなのだと、
震災から3年以上経っても取り除かれていない光景でした。
高波が来たらここを波を防ぐことができずに水捌けも悪い土地だと言うことも思いました。

陸前高田をあとにして再び気仙沼に戻ります。

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初日、居酒屋ぴんぽんにお酒を配達しに来ていた、すがとよ酒店さんの仮店舗へ。
プレハブの建物にはかつての店舗に掲げられていた緑の看板。
津波が来た時にお店のシャッターを閉めて店舗の商品の一部が流されずに残るものの
店主の方が流されて、ご遺体が発見されたのが1年以上も経ってからだったそうです。
店主の奥さんが旦那さんのことを思って書いたラブレターもここで買い物をしたときに
商品と一緒に入れてもらったリーフレットで読んで涙がこみ上げてきました。
残された人達がこうして気仙沼の復興に頑張っている姿を感じました。

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次は復幸(ふっこう)マルシェへ。
こちらは私有地となっているので新たに立てられたマルシェへと引越をしている最中でした。
復興の為のお土産やとかそういう感覚でいたんですけど、
ハンコ屋があったりクリーニング屋があったり、商店街なんですよね。
観光気分で訪れる気持ちがあった自分はちょっと反省しました。

新しく移転となった復幸マルシェにで買い物をし、
震災直後とそれから3年ごとなる昨年3月の写真を見せていただきました。

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船も建物もがれきと共に陸に流されてきて惨状がうかがい知れます。
この時逃げ遅れた方も当時は車と共に流されていたのだと思います。
それから3年後、すっかりがれきが片付けられ、盛り土もされていますが
5ヶ月後の8月とあまり変わらない現状です。
陸前高田のベルトコンベアの盛り土に比べると嵩上げのスピードも遅く、
まだ基礎のコンクリートが残った住宅の跡地も見受けられるほどでした。

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すぐ側にある実際に津波が来た高さを体感できる見学台に移動します。
こちらには献花台も設けられておりました。

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見学台から見える風景は明らかに身長を超えるものであり、建物の中に入っていても
被災当日の映像でも見ましたが住宅の2階から非難をしている方ですら
間一髪だったと思わされるの高さであったこともうかがえます。

そして、現在この高台と同じ高さまで盛り土をしている復旧の現場と
まだその盛り土すらされていない箇所の差を見てしまうと
また津波が起きたことを想像すると背筋が凍り付きそうになりました。
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そして、当時津波から多くの方が非難のために登ったという安波山(あんばさん)へ。
芸人のサンドウィッチマンのお二人もこの日ロケで被災をされたり
実際に非難された方が映像を収めた津波で流される家を撮影したのもこの場所だそうです。
車で登りましたが実際皆さんは歩いて登られたでしょうし足腰の悪い方は
この場所まで登るのは結構大変だったのではなかろうかという坂道です。

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この日は天気も良く遠くの湾の先まで見えましたが
自分が住み慣れた街が流されて壊滅状態へ追い込まれているのを
ただただ見守るしかなかったかと思うと胸が締め付けられそうになります。
まだ人が住むことができず、更地となった街の風景を改めて上から見ることで
復旧までの時間がまだまだ掛かることも思い知らされました。

3日目は気仙沼の南部の方まで行き、海水浴場でもある気仙沼湾岩井崎へ。
海岸にたどり着く前にあった建物が地盤沈下で水が浸いているところや
海岸がえぐられていて津波の破壊力を感じます。

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この旅行を通じてテレビや新聞、ネットでは感じることの出来ない現地でしか体験できないものを多く見て知ることができました。
そして住民のみなさんの復興を願う気持ちとそこで生活する様を触れることでいつかまた元の暮らしに戻れるのだと思いました。
4年目の今日を振り返るべく、テレビでもインターネットでも3.11を取り上げています。
訪れた気仙沼と陸前高田の様子も再び見ることができましたが、半年近く経った今も大きく変わっていないことにも若干の切なさを感じてしまいます。

自分ができることは何か?
実際に現地で災害復興のボランティアをするべきなのか?
そういうことも考えましたが、旅行からしばらくして地元で中学の同級生の娘の心臓移植のことを知り
そちらでボランティアをすることとなり、人を助けるにはどれだけの苦労が必要かを実感しました。
葛藤もあり、世間の目もあり気を病むこともありました。
自己満足でもあるなと思いましたが無事移植も終え現在リハビリ中です。

募金活動も一段落したものの、こうして被災地視察の社員旅行のことを
ブログに載せることが後々へ伸ばしてしまい、自分の記憶の中でも風化してしまいそうになりましたが
毎年やってくるこの日だけでも忘れてはいけないと思います。
現在暮らす長野県も明日4年目となる栄村大震災、そして昨年起きた御嶽山の噴火、
同じく昨年の11月に発生した神城断層の地震。
それだけでなく長野県は糸魚川静岡構造帯を走る活断層が多数存在し、
諏訪も諏訪湖が断層湖であり、地盤も安定した土地とは言えません。

いつ災害が起きて、その時自分の身をいかに守ることが出来るのか。
そして無事乗り切ることができるのか等、常に考えなければと思います。

まとまりのない文章ではありますが4年目となる東日本大震災を振り返ってみました。


posted by zawatch at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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